日帰り白内障手術

白内障とは

白内障はレンズの役目を果たしている水晶体が濁り、網膜にうまく光の焦点が結ばれずに視力が低下する病気です。ほとんど加齢が原因で起こりますが、糖尿病、アトピー性皮膚炎などによる全身疾患、ブドウ膜炎などの目の病気、遺伝によって濁ることもあります。

白内障の症状

  • 視力低下
  • 霞がかかったようにぼやけてかすんで見える
  • 太陽や照明がまぶしい
  • ものが二重や三重に見える
  • 一時的に近くのものがよく見えるようになる

後発白内障について

白内障の手術をしてから数カ月、あるいは数年後に、術後と比較してかすんで見えるようになることがあります。この症状は「後発白内障」によるものですが、これは白内障手術の際、眼内レンズを入れるために残しておいた水晶体の袋が濁ることが原因です。後発白内障が起こった場合は、水晶体嚢の濁りが生じている部分をレーザーで切開します。この治療によって、眼内レンズを取り出したりすることなく、ふたたびクリアな視力を戻すことができます。
レーザー治療後も、一時的に眼圧が上がったり、目がかすむ、飛蚊症があらわれる等の症状がみられることもありますので、定期的な検診は欠かさず受けるようにしてください。

 

当院の白内障手術

白内障の手術は濁った水晶体を取り除き、替わりに眼内レンズを入れる手術です。眼球を切開するのですが、かつては12mmの傷口が必要でしたが、現在は、2.65mmの切開でレンズを入れます。
当院では、超音波をかける前に水晶体を分割するプレチョップ法を採用。この方法だと手術時間が短くなり、目にかかるダメージも少なくスムーズ&キレイに仕上がります。
手術では、AMO社製シグネチャーという最先端の機器を使用。この機器はゆっくり吸引するベリスタリックポンプと強い吸引が特徴のベンチュリーポンプの2種類がセットになっているのが特徴です。2つを駆使することで、より安全で目に優しい手術が行えるようになりました。
眼内レンズなどにも対応しており、それでも視力が戻らない場合、レーシックで調整できるのも当院の強みとなっています。

 

両目を手術する場合、片目ずつの手術となりますので、もう片方の目は1週間後に手術を行います。

手術安心のポイント

☑先進医療認定施設

先進医療とは、一般の保健診療で認められている医療の水準を超えた先進技術として、厚生労働省が認めた医療機関のみが実施できる医療のことです。

☑多焦点眼内レンズに対応

一定の距離にピントを合わせてつくる単焦点レンズだけではなく、遠くも近くもどちらにも焦点を合わせているのが多焦点レンズです。遠くも近くもどちらにも焦点を合わせているのが多焦点レンズです。

☑術後の仕上がりがキレイ

最新の手術器械を使用することで傷口が小さくなり、また水晶体の分割の際にプレチョップ法を採用しているので、従来の方法に比べて手術時間も短縮できるようになりました。水晶体嚢の損傷も減り、より安全に行えるのも特徴です。

☑術後の視力も安心

手術の際に眼球の傷口が最小限に抑えられるため、術後は早期の視力回復が可能です。また術後の異物感・痛みも最小限となっています。手術の翌日に感想を聞いたところ、「痛かった」とおっしゃられる方はほとんどおられません。

☑術後、乱視の再発の心配がほとんどない

従来は傷口が大きく、縫合を必要とするため眼球がゆがみ乱視になりやすいデメリットがありました。最新の手術器械を用いれば、傷口が小さいため、手術による乱視の発生の心配がほとんどありません。
また、近視や乱視のために裸眼視力に不満がある場合も、当院ならではのレーシック技術を使って、調整することができます。

 

手術の流れ

Step1 診察 まずは、ご来院頂き、診察をします。
Step2 視力検査 視力検査を行います。
Step3 検査日の予約 検査日の予約をお取り頂きます。
Step4 術前検査 事前に全身の病気はないか、内科の先生に診てもらいます。また、当院でも各種検査を行います。全身疾患がある方、10分間ベッドに横になれない方、眼底疾患で網膜や視神経が痛んでいる方は手術を受けることができません。
Step5 手術日の予約 手術日の予約をお取り頂きます。手術は、火曜日の午後に行っております。
Step6 手術当日・手術開始 ① 手術開始の1時間半前には、ご来院頂きます。手術衣への着替え、点眼(瞳孔を開く目薬)、血圧測定、入室前の点滴を行います。
② 心電図と血圧計を付けます。
③ 目の周り、目の中の消毒をします。
④ 顔にカバーをかけます。
⑤ 目の周りに麻酔をします。
⑥ 手術を開始します。約10分ほどです。
Step7 手術終了 眼帯をして頂き、お着替えをした後、お茶を飲んでお待ち頂きます。
Step8 帰宅 専任のスタッフから手術後の注意事項の説明を聞き、全身状態を検査して、何もなければ帰宅していただけます。
Step9 術後診察 術後の診察は、翌日水曜・木曜・土曜、翌週の前半・後半、2週間後、1ヵ月後と定期的に行います。

術後のアフターケア

術後は1週間後、1カ月後を目安に、術後検診を行っています。少しでも違和感などがありましたら、担当医にご相談ください。

 

術後の注意事項

  • 洗顔や入浴は3日間NG。顔を拭く程度にしてください。首から下の入浴は可能です。
  • 手術翌日からテレビを見たり、読書をするのは可能。ただ時間を短くして目が疲れないようにしましょう。
  • 手術の傷が癒えるのに1週間はかかるので、その間の化粧は控えてください。
  • 目をこすったり、直接触ったりして、目を圧迫しないように注意してください。翌朝までは眼球保護のため、眼帯をするようにしてください。
  • うがいや歯磨きは手術直後から可能です。
  • 激しい運動や旅行はしばらく控えるようにしましょう。

白内障手術が受けられない方

  • 全身状態が悪い方
  • 痴呆症などで長時間横になっていられない方
  • 角膜ににごりのある方
  • 眼底疾患のある方